こんにちは。武蔵小杉・向河原にあるアップル歯科クリニック、院長の小林太一です。

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「歯医者さんを選ぶとき、何を基準にしていますか?」

この質問を投げかけると、多くの方が「家から近いから」「口コミの評判が良かったから」とお答えになります。もちろん、それも大切な判断基準の一つでしょう。

ですが、インターネットに溢れる情報だけを頼りにして、本当に、あなたの人生を預けるに足る一院を見つけ出すことができるのでしょうか。日々の診療の中で、私は一人の歯科医師として、そんなもどかしさを感じることが少なくありません。

そこで今回は、きれいごとを抜きにして、私が歯科医師として、そして一人の人間として、患者様と向き合う上で絶対に譲れないと考えている「5つの約束」について、本気でお話ししたいと思います。これが、皆様の歯医者さん選びの、新しい基準となれば幸いです。

約束①:まず、お話を聞かせてください。

私たちは、最高の治療は、患者様のこれまでの人生や、これから先の未来に、深く耳を傾けることから始まると考えています。流れ作業のように口の中だけを診るのではなく、まずはお一人おひとりと、人として向き合うこと。それができなければ、本当の意味で患者様の味方にはなれない、そう信じています。

なぜなら、同じ「歯が痛い」という一つの事実にも、百人百様の「物語」があるからです。「仕事が忙しくて、ずっと我慢していたんです」という物語。「昔の治療がトラウマで、怖くて来られなかったんです」という物語。その物語に寄り添わずして、心からの信頼関係など築けるはずがありません。

ですから、アップル歯科クリニックでは、まずあなたの声を聞くための時間を何よりも大切にします。プライバシーに配慮した半個室の空間で、周りを気にすることなく、あなたの想いを聞かせてください。私たちが提供するのは、単なる治療法の選択肢ではなく、あなたのより良い未来へと続く道を、一緒に探すという「対話」の時間です。

約束②:「だろう」ではなく「事実」で診断します。

正しい治療は、正しい診断なくしてはあり得ません。それは、どんなベテランの歯科医師であっても、決して揺らぐことのない大原則です。長年の経験や勘はもちろん大切ですが、それだけに頼った「だろう」という診断は、時に大きな過ちを招きます。

なぜなら、お口の中は、私たちが見ている以上に、ずっと複雑で繊細だからです。歯の根の形、神経の走行、顎の骨の厚み…。それらは一つとして同じものはなく、その見えない部分にこそ、病気の本当の原因が隠れていることが少なくありません。

だからこそ私たちは、必要に応じて「歯科用CT」による精密な検査を行います。CTは、治療という航海における「海図」や「羅針盤」のようなもの。どこに浅瀬があり、どこに暗礁が隠れているのかを正確に把握することで、私たちは初めて、安全な航路(治療計画)を描くことができるのです。客観的な事実に基づいて、安全で、確実な一歩を踏み出す。それが、私たちの診断に対する姿勢です。

約束③:「治す」の、その先を目指します。

「治療が終わりました。お疲れ様です」で、私たちの仕事が終わることはありません。なぜなら、私が考える治療の本当のゴールは、その先にあるからです。

歯は、一度削ってしまえば、決して元には戻りません。どんなに優れた治療をしても、生まれ持ったあなた自身の歯には敵わないのです。その事実を、私たちは誰よりも知っています。だからこそ、私たちの本当の使命は、治療を繰り返すことではなく、治療そのものが“不要な”健康状態を、あなたと一緒に作り、守り、育てていくことにあるのです。

私たちは、歯を「治す」場所から、あなたの人生を「守る」場所にしていきたいと考えています。そのために、予防のプロである歯科衛生士が、あなたの最強のパートナーとなります。治療によって取り戻した健康というバトンを、今度は「予防」という形で未来へ繋いでいく。そのお手伝いをさせてください。

約束④:見えないところにこそ、良心は宿る。

もし、自分の大切な家族がここで治療を受けるとしたら…? 衛生管理について考えるとき、私の基準は、常にこの一点に尽きます。

医療において「安全」がすべてに優先されるのは、言うまでもありません。そして、その安全への姿勢は、患者様からは決して見えない部分にこそ、色濃く表れるものです。

私たちは、ヨーロッパの最高基準をクリアした「クラスB滅菌器」という、いわば世界水準の滅菌システムを導入しています。あなたのお口に触れるすべての器具は、この滅菌器によって、あらゆるウイルスや細菌から守られています。また、治療中に舞う目に見えない粉塵を瞬時に吸い込む「口腔外バキューム」も、クリーンな環境を守るための、私たちにとっては当たり前の設備です。

これらは、決して安価な設備ではありません。ですが、ここは、私たちが絶対にコストカットをしてはいけない一線です。見えないところにこそ、医療人としての良心が宿る。私たちは、そう信じて疑いません。

約束⑤:その「怖い」という気持ち、決して否定しません。

「歯医者は痛くて怖い場所」そのようなイメージを持たれている方も少なくはないと思います。だから私たちは、「痛みをなくす」という言葉以上に、「痛みを分かろうとする」という姿勢を大切にしています。痛みをゼロにすることは、現代の医療でも不可能かもしれません。ですが、あなたの「怖い」という気持ちに寄り添い、その不安を少しでも和らげる努力は、無限にできるはずです。

麻酔の針が刺さる瞬間のチクッとした痛みを和らげるための表面麻酔。ゆっくり、ゆっくりと時間をかけて行う注射のテクニック。そして何より、「大丈夫ですよ」という安易な言葉ではなく、「今から少し響きますね」「お辛かったら、すぐに左手を上げてくださいね」という、次の一歩を伝える声かけ。

そんな地道なことの積み重ねでしか、恐怖心という壁は、乗り越えられないのだと思います。

最後に

歯科医院を選ぶということは、単に場所や価格で選ぶのではなく、その医院が掲げる「理念」や「約束」に共感できる、信頼のパートナーを探すことではないでしょうか。

もし、私たちが掲げるこれらの約束に、少しでも「安心できる」「任せてみたい」と感じていただけましたら、ぜひ一度、いらしてください。向河原で、あなたにぴったりの歯科医院を見つけるお手伝いができれば幸いです。

アップル歯科クリニック 院長 小林太一

アップル歯科クリニック